毎年、7月から10月頃になると台風シーズン。
2019年は、台風19号の影響で河川氾濫や土砂災害などが相次ぎました。
九州から東北にかけての広い範囲で多くの被害が発生しており、また同じような台風の被害がいつ出るのか心配です。
事前に台風対策として非常時の食料や防災グッズなどを用意していると安心ですよね。
ところで、乳児や赤ちゃんの備えとして、非常食や防災グッズ用意していますか?
多少の停電くらい、大人なら何とかやり過ごす事が出来そうですが、乳児や赤ちゃん、子供たちは大人程の体力が無いので、事前に非常食や防災グッズといった備えがあると安心ですよね。
そこで、新米パパ・ママでも何を用意すればいいのか、分かりやすいように乳児や赤ちゃんの備えについて調べてみました。
今回は「台風対策・乳児や赤ちゃんの備えは?非常食や防災グッズについて調査」と題してお届けします。
台風対策・乳児や赤ちゃんの備えは?
台風対策で乳児や赤ちゃんの備えは、どんなものがあるのか調べてみました。
ものによっては、避難の時点で手に入りにくくなるものもあるので、事前に用意してローリングストック(日常生活で消費しながら備蓄する事)しておくと安心ですよ。
粉ミルク・液体ミルク(耐久性のあるスチール缶のもの)・飲み水(最低でも3日分用意) | おむつ・おしり拭き・汚れ物入れのビニール袋 |
哺乳瓶・マグ | 母子手帳と保険証のコピー |
離乳食・ベビーフード | 使い捨てカイロ |
扇子・ハンディ扇風機(予備の乾電池も)・熱さまシート・雨具 | スプーン・紙皿紙・コップ |
おくるみ・バスタオル・着替え・お気に入りのおもちゃ | ウエットテッシュ・洗浄綿・次亜塩素酸水 |
粉ミルク・液体ミルク(耐久性のあるスチール缶のもの)・飲み水(最低でも3日分用意)
避難所が開設されるあたりから、手に入りにくくなるので利用期限に気を付けてストックしておきましょう。
水で混ぜて作る手間が省ける液体ミルクが一番便利ですが、飲みかけの液体ミルクを飲んで食中毒になった事例があるので注意が必要です。
飲み切らない場合は、廃棄したほうが安心ですね。
飲み水は、市販のミネラルウォーターを用意する時は、軟水(いろはす・森の水だより・クリスタルガイザー・ボルヴィックなど)が良いと言われています。
飲み水の必要量は「1日1人3リットル×家族分×3日分以上」となり、かなりの重量になりますね。
母乳で育てているお母さんは、災害による緊張やストレスなどで、母乳が出づらくなる事もあります。
日頃から粉ミルクや液体ミルクも飲めるようにしておくと良いですね。
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哺乳瓶・マグ
通常の生活で使う分には、作ったミルクを冷ましやすいガラス製の哺乳瓶をおすすめします。
ですが、お出掛けや避難となるとガラス製に比べて割れる可能性が少なく荷物も重くならないプラスチック製が◎。
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離乳食・ベビーフード
そのまま食べることが出来る瓶に入った離乳食や軽量で持ち運びのしやすいレトルトのものを3日分ほど用意すると良いですね。
日頃から食べていないものだと、赤ちゃんが嫌がる事があるので食べ慣れたフードを用意しましょう。
アレルギーを持った赤ちゃんは、避難所の配給品を食べられない可能性があるので、自分のお子さんにあったものを用意しておく必要がありますね。
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扇子・ハンディ扇風機(予備の乾電池も)・熱さまシート・雨具
暑い季節に自分で体温調節する事が出来ない赤ちゃんは熱中症になってしまう可能性があるので、パパ・ママが赤ちゃんの様子を見て体温調節してあげて下さい。
扇子は折りたためるので、うちわよりも持ち運びの際に省スペースで済みます。
ハンディ扇風機は、充電式だとバッテリーが切れた時に困るので電池式がおすすめ。
天候が悪い時に使えるようにレインコートや傘などの雨具も用意しましょう。
おくるみ・バスタオル
避難した先で体育館のように板張りになっている場合があるので、おむつ替えをする時のマットや掛布団に使います。
おくるみとバスタオル両方用意すると荷物が多くなるので、どちらか一つで大丈夫です。
避難所生活は、赤ちゃんもストレスを感じるので余裕があればお気に入りのおもちゃを持っていきましょう。
また着替えも必要になるので、多めに用意して下さい。
おむつ・おしり拭き・汚れ物入れのビニール袋
飲料水や食料と違いおむつやおしり拭きは、支援物資が届くまでに時間が掛かるようです。
おむつ・おしり拭きは1週間分ほど用意すると安心です。
おむつを交換する回数は個人差がありますが、新生児だと1日に10~15回・生後3か月で8~10回、生後6か月で8回ほど。
おむつはジッパータイプになっているジップロックなどに入れると密閉出来るので便利ですよ。
母子手帳と保険証のコピー
ケガをしたり、体調を崩した時に必要になるので、必ず用意しましょう。
書類関係は、水濡れ防止にジッパータイプのビニール袋に入れておくと安心ですよ。
使い捨てカイロ
赤ちゃんのミルクやレトルトフードを温めるのに使います。
使用中は低温やけどの恐れがあるので、赤ちゃんの近くに置かないようにしっかり管理してください。
スプーン・紙皿・紙コップ
赤ちゃんに合わせたサイズのスプーンがあると便利です。
哺乳瓶の消毒が出来ない時もあるので、使い捨て出来る紙コップを利用すると良いですね。
ウエットテッシュ・洗浄綿・次亜塩素酸水・消毒アルコール
避難所で不衛生にならないように、必ず用意して下さい。
液体ミルクの飲み口が汚れている場合は、洗浄綿などで綺麗に拭いてから赤ちゃんに飲ませてあげてましょう。
コロナウイルス対策に、ボトルの小さいアルコール消毒液もあるといいですね。
次亜塩素酸水については、ペーパータオルやハンカチなどに次亜塩素酸水を含ませて拭いた後、水拭きすると、除菌・消臭の効果があるので便利ですよ。
次亜塩素酸水の作り方
- 原液濃度が5%〜6%の塩素系漂白剤を使う。
- 500mlのペットボトルに、ペットボトルのキャップ1杯分(5ml)の塩素系漂白剤と水を入れて混ぜる。
次亜塩素酸水の注意点
- 塩素系漂白剤を使っているので直接触れない
- 日光に弱く紫外線に当たると効果が無くなるので、遮光性の容器に移す(室内で使うならペットボトルなどでも大丈夫)
- 密封容器で保存する
- 金属製のボトルは、塩素による腐食の可能性があるので使わない
- 35℃を超える様な温度が高い所では効果が無くなっていくので、可能であれば冷蔵庫のように涼しくて冷たい場所に保管する
- 次亜塩素酸水は寿命が短く数日で効果が無くなる為、作り置きはおすすめ出来ない
子供に持たせる防災グッズは?
幼稚園児くらいからリュックを持って移動出来るので、お子様の持てる重さで防災グッズを用意しておきましょう。
中身は、お子様の着替え、おやつ、飲み水、除菌シート、おもちゃ、レインコート、携帯用トイレなど。
アレルギーのあるお子様なら食べられるものを持たせておくのもいいですね。
お子様が持てる量だけでも防災グッズとして持ってくれれば、パパ・ママが持つ荷物も少し軽く出来ると思います。
また避難所のトイレは行列になっている事もあるので、携帯用トイレがあると安心ですよ。
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最後に
ミルク・離乳食・水・おむつ・おくるみなど、赤ちゃんと避難する時に必要になりそうなものを持ち出せるように非常持ち出し袋を作っておきましょう。
赤ちゃんに必要な用品を入れると荷物が大きくなってしまうので、実際に非常持ちだし袋を持って移動出来る重さなのか確認しておくと安心ですね。
また日頃から中身を定期的に確認して、期限切れや使えないものがないかチェックしておきましょう。
また台風シーズンは、まだ気温が高い季節でもあるので「暑さ対策」も考えなければなりませんし「コロナウイルス感染予防」についても気を付けなければいけませんね。
自然災害は、いつどこで起きるか分かりませんが、台風の場合は天気予報を見ていれば事前に対策を考えることが出来ます。
ご家族の安全を最優先に考えて、早めに避難されることをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました!