キャンプで料理をしようと思った時に、出来るだけ簡単で楽に済ませたいと思う方もいらっしゃると思います。
そんな時に活躍する物の一つが「缶詰」ではないでしょうか?
缶詰は、持ち運びが楽で調理も簡単と、まさにキャンプに最適な食材です。
そのまま食べても美味しい缶詰ですが、温めるともっと美味しくなりますよね。
そこで、キャンプで缶詰の温め方について、周りのキャンパー達はどうしているのか?調べてみました。
また、缶詰を直火で温める時に使える便利なアイテムを見つけたので、それについてもご紹介していきますね。
今回は「キャンプで缶詰の温め方は?直火で温める時に使えるアイテムも調査」と題してお届けします。
キャンプで缶詰の温め方はどうしてる?
キャンプで缶詰の温め方について、周りのキャンパー達は、どうしているのでしょうか?
キャンプで缶詰の温め方と言えば「直火で温める・容器を移し替えて温める・湯煎する」が思い浮かびます。
キャンプ場に電子レンジなんかありませんので、これくらいしか方法はありませんよね。
この3つの方法での温め方について、それぞれメリットやデメリットを考えてみました。
直火で温める
シンプルに直火で温める方法は、容器を移し替えて温めたり、湯煎するやり方に比べてとても簡単。
筆者も直火で加熱したことがありますが、実はとんでもないデメリットがあったことをご存じでしたか?
缶詰を直火で温める時の、メリット・デメリットを見ていきましょう。
直火で温めた時のメリット
- 直火で加熱すると、香ばしい匂いがしてくるので、いつも以上においしく感じる。
- 缶詰をそのまま焚火台の上に乗せて温めるので、一番シンプルで誰でも気軽に試せる。
- とにかく簡単で楽。
直火で温めた時のデメリット
- 缶の内側に塗られているコーティングが溶けてしまう恐れがある。
- 缶詰には空気が残っているので、加熱したことにより空気が膨張して破裂する。
- 加熱した缶で、火傷の可能性も。
直火で温めると缶詰のコーティングが溶ける?
市販の缶詰の側面には「直火は禁止」の表示があり、調べてみると缶詰を販売しているメーカーからも、直火はオススメ出来ないという回答があります。
その理由は、缶詰の内側に塗られたコーティングが溶ける可能性があるから。
直火で加熱したことにより、コーティングが溶けてしまった物は体に害がありそうなので、あまり食べたいとは思いませんよね。
製造メーカーや製品にもよりますが“製造過程で加熱殺菌のために圧力をかけて130℃で加熱”をしている缶詰もあるようです。
製造の時点で130℃で加熱しているのなら、加熱しすぎなければ大丈夫なのでは?という事も考えられますよね。
製品よっては「300℃以上などの高温だと、コーティングが溶け出る可能性は考えられる」というメーカーからの回答があるようです。
容器を移し替えて温める
直火で加熱する方法と比べると、ひと手間掛かりますが、容器を移し替えて温めるやり方です。
取っ手のついたシェラカップなどを使うことにより、初心者の方でも安全に加熱する事が出来ますよ。
容器を移し替えて温める時の、メリット・デメリットを見てみましょう。
容器を移し替えた時のメリット
- 直火で加熱した時のコーティングが…という心配が無くなる。
- 持ち手が付いた容器を使えば、缶のまま加熱するより便利で安全。
- シェラカップやメスティンなどを使うことで、初心者でも気軽に試せる。
容器を移し替えた時のデメリット
- 別の容器に移し替える手間が増える。
- 洗い物が増え、加熱の際に火傷の可能性も
- 容器自体を準備しないといけないので、荷物が増える。
湯煎する
準備がちょっと面倒だけど、湯煎する方法です。
アウトドアなど電子レンジが使用出来ない状況なら、湯煎で温めるのもオススメですよ。
ちなみに、湯煎する手順については以下の通りです。
- 鍋に缶詰がつかるくらいの量の水を入れ、沸騰させる。
- 沸騰したら火を止め、缶詰を入れて5分間温める。(缶詰を入れるタイミングは、火を止めた後にする事)
缶詰を湯煎するなんて、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、十分に缶詰を温める事が出来るんですよ。
湯煎について調べてみましたが、個人的にはこのやり方が一番オススメな缶詰の加熱方法かもしれません。
その理由についても、この後お伝えしていきますね。
湯煎する時のメリット
- 味と食感がとても上品になる
- 煮詰まる心配がない
- 均等に加熱されるので、美味しく出来上がる
湯煎する時のデメリット
- 湯煎する為に鍋などを用意しないといけないので、荷物が増える
- 手間がかかる
- 熱湯による火傷の可能性も
実は湯煎が一番オススメ!その理由は?
湯煎が缶詰を加熱するのに一番オススメな方法だと思う理由は、じっくり5分かけて加熱することで、均等に温まって美味しく頂くことが出来るからです。
直火で加熱する方法では、コーティングが溶け出すかもしれないデメリットがありましたね。
また、容器を移し替えて加熱する方法では、鍋などで加熱することにより煮詰まってしまって、美味しくないなんて事も。
この点を考えると湯煎なら、全体がじっくり均等に加熱されるので、美味しく調理する事が出来るんですよ。
ちょっとしたひと手間で、湯煎で温める場合と他の温め方との違いが出てしまうんですね。
味や食感・安全性などワンランク上の仕上がりを目指すなら、湯煎で温める方法が一番オススメかなと思います。
ちなみに、アウトドアで電子レンジを使う事は無いと思いますが、レンジでチンしたら「油分が先に加熱され身が弾けて、見た目も食感も損なわれる」というデメリットがあるそうですよ。
缶詰を直火で温める時に使える便利なアイテムとは?
缶詰を直火で加熱する方法について調べている時に、直火で温める時に使える便利なアイテムを見つけました。
その便利なアイテムの名前は「バーナーパット」。
このバーナーパットは、バーナーの上に乗せて使う網の事で、これを使うことで「炎」を「熱」に変換する事が出来出来ます。
火力調整が難しいバーナーでも、弱火やトロ火でじっくり均等に加熱する事が出来るから、缶詰を直火で加熱する時に使えるんですね。
均等に加熱して、じんわり温めることが出来るなら、コーティングが溶け出すリスクも何とかなるかも…。
均等に熱が伝わるという事は、火力の強い真ん中だけ焦げるといった失敗も少なくする事が出来ます。
ただし“絶対安全”とも言い切れないので、ご利用の際は自己責任で加熱しすぎないように気を付けて下さいね。
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使用しているバーナーと五徳にもよりますが、使用するクッカーのサイズがメスティンくらいならSサイズがいいようです。
また、ガス缶と一体になっているバーナーを使う場合、輻射熱によりガス缶が熱くなってしまうので、十分注意して下さいね。
ガス缶が熱くなってしまうと、中に入っている液化ガスの圧力が高くなって爆発する恐れがあります。
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直火で温めるならバーナーパット!そのメリットとは
- 火力調整が難しいバーナーでも、バーナーパットで弱火やトロ火に調節出来る。
- バーナーパットの網の部分で、熱が広がるので料理が焦げ付きにくくなる。
- 缶詰のように小さい容器でも、バーナーパットの上に置けば安定する。
バーナーパットにはデメリットも
- 輻射熱により、バーナーなどの器具に損傷を与える場合もある(対策は、弱火で使う事)。
- バーナーによっては使用不可の場合も。
- バーナーパットのサイズによっては、調理器具に収納する事が出来ない事も。
※輻射熱(ふくしゃねつ)とは、遠赤外線によって伝わる熱の事。
調理器具によっては、ガス缶に熱が伝わって爆発等の恐れがあります。
最大火力での使用は避け、可能な限りの弱火で加熱するように気を付けましょう。
ガス缶が熱くなっていないかも、マメにチェックして下さいね。
まとめ
今回は「キャンプで缶詰の温め方は?直火で温める時に使えるアイテムも調査」と題してお届けしました。
缶詰にもよるかと思いますが、一番美味しく温めることが出来るのは“湯煎”かなと思います。
煮詰まったり焦げ付く可能性が少なくて、食材もふっくら仕上がるとてもいい方法ですよね。
シンプルなやり方で加熱したい方は、直火加熱でバーナーパットを使用するといいと思います。
輻射熱にも気を付けて、加熱しすぎないように弱火でじっくり温めてみましょう。
焚火台やバーナーなど、アウトドアに出掛ける時の熱源は、どれを持っていくか悩む所ですよね。
火力の強さが必要なら、ガスバーナーとバーナーパットを使えば調理の幅も広がりそうです。
【直火で温める】
誰でも簡単にすぐ出来る方法だけど、コーティングが溶ける可能性もあるので要注意。
ただし、バーナーパットを使って、弱火でゆっくり加熱してくと良い。
【容器を移し替えて温める】
移し替える手間があるけど、直火に比べて安全。
煮詰まってしまうと、美味しくないかも。
【湯煎する】
食材がふっくら仕上がる一番おすすめの方法。
缶詰全体を均等に温めるから、コーティングが溶け出したり煮詰まったりといった心配が少なくて済む。
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色々缶詰セットがありますが、コスパ的にも内容的にもこのセットが気になります。
缶詰のからあげってあるんですね…食べてみたい。
最後までご覧いただきありがとうございました!